HASETSUNE マストアイテム Review

salomon x hasetsune

トレイルランレースは天気、気温、目標タイム、走力などによって参加者に求められる装備が違い、エイドがないHASETSUNEではとくにその準備不足が失速の原因やリタイア、命にかかわるトラブルにつながってしまう。自分に最適なギアを見つけておくことが何よりHASETSUNE攻略のカギ──。ということで、今年からハセツネのメインスポンサーになったサロモンに協力いただき、3つの目標別にオススメのギア&ウェアを提案してもらった。まだ勝負ウェア&ギアを選定中の方はぜひ参考にしていただきたい。

HASETSUNE finish time終電帰宅目標(10時間以内)

走る割合が多いぶん
揺れないザックが理想

SUB10達成者は毎年30人前後ですが、そこを目指している潜在層は多いと思いますし、そういう装備を身につけるだけでテンションも上がります。

「そうですね。自分の気持ちを高めてレースに臨むという点でも、装備から見直すことは大切だと思います。終電目標ということはスタートから攻めていくことが前提になるので、なるべくミニマルなものを選びました」

ザック:SENSE PRO 5 SET / シューズ:S/LAB PULSAR / Tシャツ:S/LAB NSO TEE / ジャケット:S/LAB GORE-TEX SHKAEDRY V2 / パンツ:S/LAB SENSE SHORT 6"

まずはザック、SENSE PRO 5 SETから解説をお願いします。

「サロモンが得意とするベスト型で、背負うというより『着る』感覚のザックです。終電目標=スピードを出すことになるので、やはりザックの揺れやフィット感がポイントになってきます。SENSE PRO 5 SETはこれまで同様、安定性と動きやすさを追求した『SensiFit™』を継承し、身体に密着して通常のリュック型より走行時に揺れにくいのが最大の特徴です。スピードが出る下り、あるいは疲れてきたレース後半など、ザックが暴れやすいシチュエーションでのストレスを軽減してくれます。調整もチェスト部のみ。あちこち引っ張っる作業は不要なシンプルな機構です。

フロントポケットにはソフトフラスクだけでなく補給食も入れられ、背面ポケットにはレインウェアやヘッドランプ、その他の行動食など頻繁に取り出すものを充分に収納できるので、ザックを極力下ろさずに必要なものを出し入れできる設計になっています。ちなみに、背面ポケットの位置が以前より低くなっており、出し入れの際のストレスも軽減されています」

登りでも脚が転がる
S/LAB PULSARの強み

シューズも攻めたモデルをチョイス。今年の春夏に登場した
新作のS/LAB PULSARですね。

「サロモンのトップアスリート、キリアン・ジョルネがゴールデントレイルシリーズのシエール・ジナールでコースレコードを出すために作られたモデルになります。舗装路のように硬いトレイルに対応すべく、これまで彼が愛用してきたS/LAB SENSEとはまったく違うコンセプトで開発された、『ロードシューズの様なトレイルシューズ』となっています。ですから、スキルがあり、なおかつドライな路面であるなら、HASETSUNEでもタイム狙いのシューズとして候補に入ってくると思います。

ラグはかなり低く、アウトソールは自然と脚が回るように動く船底形状を採用しています。サロモンではこれをリバースキャンバー(ロッカー)と呼んでいますが、国内のサロモンアスリートからは『平地はもちろん、脚が回るので登りがとくに早くなったと感じる』という声も少なくありません。

足裏感覚が強かったS/LAB SENSEに比べ、ふかふかした履き心地であるのも特徴ですが、EVAとオレフィン配合のミッドソール『Energy Surge』は、クッション性と反発力を高いレベルで両立させています。またアッパーには『Matryx®』素材が使われ、防弾チョッキにも使われているケプラー繊維が混紡されているので、通常の圧着素材よりも軽く、磨耗耐久性も高くなっています」

秘密は円状のパッチ
走りながら回復できる!?

ウェアのS/LAB NSO TEEも独特なデザインですね。

「はい。アパレルは差を出しにくい分野で、好きな色やデザインなど、購入するタイミングで自分好みのものを選ぶことが多いと思いますが、S/LABのアパレルは機能性をとことん追求しています。

S/LAB NSO TEEには、NZOという円状のパッチがいくつか入っていますが、この『eNosyntex™』は金属酸化物による赤外線反射を利用したテクノロジーで、筋肉を温めることで緩めて、疲労を軽減&回復させてくれる効果を得られます。パッチが配置されているのは、身体のツボに当たる部分になっています。

類似品の5倍の速乾性があるのと同時に注目していただきたいのが、『37.5® Technology』。37.5というのは人間のコア体温を表していて、休憩やペースダウン時の汗冷えを防ぎ、常に37.5℃をキープしてくれる機能を備えています。安定したパフォーマンスを発揮するためには、コア体温を下げないことも重要なのです。あと首筋、両脇の黒い生地はすべてメリノウールで、汗をかきやすい箇所への防臭対策となっています」